タイトル
新幹線の車内販売員_役割と感謝の眼差し
内容
地下鉄の電車広告のブログを始めてから1年5ヶ月。
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最近気になった事は役割についてである。
人には役割が与えられている。学校であれ、仕事であれ、家族であれ。
役割という言葉に対して、時には面倒だったり、嫌な思いをすることもあるだろう。
先日、新幹線の帰りしなに見た、運行中の販売員の役割を紹介しよう。
あるカップルがワインを購入した。販売員はこぼれやすいと説明したが、案の定、酔っ払い気味のカップルは酒を通路に派手にこぼした。
前の客にもかかっていたが、カップルは謝りながらもかかった方もかけた方も駅が近い為、すぐに降りた。
前の客は災難である。靴も靴下もワイン臭いはずだ。拭きながらいいですよと言ってたが辛いだろう。
しかし、残されたのはぶちまかれたワインと香り。カップルは拭きとらなかったのだ。
酒の匂いで酔う人にはたまらなく辛いだろう。
すると、しばらくして車内販売員が戻ってきた際にワインに気が付いた。
しかし、さっき買った客はもういない。
販売員は片付ける為に拭いた。
そして、酒をふきながらぶちまけたカップルの横にまだ座っていた男性に大丈夫でしたか?濡れてませんか?ご迷惑をおかけしましたと言った。
男性は反対側の席だったので濡れてはいなかったのだが。
これも販売員の仕事なのかもしれない。お酒を売るのも仕事であり、販売した物が意図せずとも第三者に迷惑をかけたのだから責任を取ったわけだ。
正しくはぶちまけたカップルが拭かずに行くのが悪いのだが、それでも対応したわけだ。
そして、再び販売員が先頭車両から折り返しで戻ってきた際、残された男性客はアイスとコーヒーを買った。
たまたま飲みたかったのか食べたかったのか、定かでないが、客は買ったのである。
私も、思わず買いそうになった。そして、ぶちまけたワインを拭いてくれてありがとう。そう、言いたくなった。
もしかしたら、販売員の役割としては当たり前なのかもしれない。
しかし、感謝の気持ちを感じた。
人にはそれぞれ役割がある。
辛い時も苦しい時もある。何をやっているんだと思う時もある。
しかし、誰からか感謝の気持ちでありがとうという眼差しで見られているという事もあるのだ。
販売員は気付いてはないだろう。口で言ったわけではないし、単に男性客が買っただけとも取れる。
だが、そんな事が私達の日常には沢山あるのではないだろうか。
感謝の眼差しは役割に向けられる。
身近な家族の中にも役割がある。父であれ、母であれ、兄弟であれ、世話になっている人であれ。
実際には役割なんて意識せず、あせくせと目の前に繰り広げられるやる事に毎日精一杯なだけなのかもしれない。
しかし、感謝されている。そんな時もあるのだ。
感謝の眼差し。
それは役割か人に対してか分からない事もある日常に隠れている。
普段、面と向かって言えない人間性もある日本人。
ありがとうと言ってもらえてないと悩んでいるならば間違いである。
すぐそこに感謝の眼差しはあるのだから。